ニュース・報道メディアの重要性
ここ数ヶ月ほど、ツイッターで『漫画村』というサイトの権利やモラルや法律諸々の話題が連日話題になっている。
ということを知っているだろうか?
今回、私が書くのは、情報の伝達距離についてだ。
上記の話題は主に『マンガ』『違法サイト』の2つの分野に関連している。
この2つに日頃関心を持つ人ならば老若男女誰でも情報を得られる訳だが……
私はここで、この話題を1つの『部屋』とする。(2ちゃんねるに親しみのある人間ならばスレッドと例えれば良いだろうか)
この部屋にいる人達は、テーマである『漫画村』の違法性や道徳について利用者とのレスバトルを繰り広げている訳だが、内容は似たり寄ったりになる。
ツイッターという議論する場の形式上、結論は出ない。常にnとxが互いの言い分をぶつけ合っている。
では、議論の流れが何故似た物になるか。
結論から言えば、その部屋の『住人』に問題がある。
ツイッターでそんなマンガの違法サイトにとやかく言う人間は、大抵オタクか漫画好きな高校・大学生だ。 分かりきっているが。
しかし、この部屋にあまり縁の無い社会人が入ったらどうだろうか?
代わり映えしない内容にまず『内容の整理』が追加されるだろう。
次に『常識』、そして『個人の意見』と来るのが普通だろうと予測を立てた。
・内容の整理
これで得られる物は落ち着きだ。何のために議論をしているかが明白になる。
・常識
これが議論の本題になる。人によって違う考え方、常識。それが定まっていない学生だからこそ、ここで擦り合わせが発生する。
最後に『個人の意見』だが、ここがこの思考実験のターニングポイントだ。
似たものを摂取して生きてきた人間の中に、唐突に全く別の方向からの思考が飛んできたら?
各々の持つ意見、主義。ちなみにWikipediaの[主義]のページには200を超える世界の主義がある。
途方もないかけ算の様に思うかもしれないが、結論の方向性だけは決まっている。
モラルを取るか、個人の利益を取るか。
コレクション欲や古本屋や転売屋、データ吸出し等々は話のオプションだ。
ここに政治関係者や投資家(学生とかけ離れた存在のイメージとして挙げた)等や、マンガに関わりの無い我々一般人らがそれぞれの思考を持ち寄り、この話題に冷静に議論できる場があったならば、醜い喧嘩も納められるだろうか。
という事でこのタイトルを付けさせてもらった。
ツイッターという様々な条件を通り抜けなければ辿り着けない議論の場と、マスメディアという極々基本的な情報発信の機能を比べて欲しい。
そしてそれらよりも重要なのは、『興味』だ。
情報が届いても、『その他大勢』に届かなければ意味が無い。
報道は大変だ、情報社会は大変だ。